2018.04.24

2018年7月から香港でのハンドキャリー申告義務化へ

Hsbc

本日付の香港ビジネス・ソリューション(Hong Kong Business Solution)で、「香港での現金などの持ち込みの申告が義務化」という記事が掲載された。(Hong Kong Government Press Releases on March 21, 2018 - Commencement Notice and Amendment Notice of Cross-boundary Movement of Physical Currency and Bearer Negotiable Instruments Ordinance to be gazetted on March 23)
要旨は、2018年7月16日以降、12万香港ドル(約170万円)相当の現金、小切手、約束手形、トラベラーズチェック、郵便為替、無記名債券などを持ち込む場合は申告が必要となり、違反した場合は最大50万香港ドル(約700万円)の罰金と、懲役2年が科されることになっており、香港政府は現金をかぎわける探知犬まで準備しているというから、マネーロンダリングや、テロ、その他の犯罪行為への資金供給防止対策に本腰を入れている姿勢が窺える。
また、香港から持ち出す場合も申告が必要になるとのことなので、多額の現金を無申告のままハンドキャリーしようとすれば、相応の刑罰が科されるリスクがあると言える。

一方、日本でも100万円相当額を超える現金や、1キログラムを超える貴金属を外国に持ち出したり、逆に外国から持ち込む場合は、「支払手段等の携帯輸出入の手続」を税関で行わなければならないことになっている。(外国為替及び外国貿易法第19条第3項、外国為替令第8条の2)
こちらも、違反すれば、外国為替及び外国貿易法第71条第1号の規定によって、6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金が科されることになっているのだが、少なくとも100万円を超える現金を無申告で持ち出そうとして摘発された人も、刑罰を受けた人も、寡聞にして存じあげない。
私が知らないだけで、各税関の事件発表には掲載されたものがあるかもしれないので、興味がある人は調べてみるといいだろう。

従って、無申告でもほとんどお咎めのない日本の感覚で香港に渡航すると、思わぬ事態が降りかかる可能性もあるので、仮にハンドキャリーで現金を香港の銀行に持ち込もうという場合は気をつけた方がいいだろう。
思うぬ事態というのは、「フィリピン 現金 没収」などで検索してみるといい。
おそらく、将来的には香港でも同様の事件が起きる可能性はあると思う。
そうでなくとも、最近では香港の銀行が、資金の出所が証明できない現金入金を受け入れなくなっていると聞くし、まして、12万香港ドル(約170万円)相当以上の入金をする場合に、香港の税関申告をしてないとなれば、担当者が撥ねることもあり得るからだ。
ちなみに、日本の税関で申告しなかった場合のことや、香港の税関で申告した情報が、日本の税務当局にいくのかということを心配されている御仁は、私の友人であるパンダ不動産社長・田口宗勝氏の最新刊、「大事なお金は香港に隠す」をお読みになるといい。
ちなみに、これはマカオでカジノをやろうという人が、香港を経由する場合も同じなので、注意した方がいいだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.10.30

会員制の香港中國會(China Club)で夕食を

China_club06

China_club10

China_club14

China_club15

今年の5月の香港家族旅行で参加した日本ウェルス銀行(NWB)初夏の集中講座 IN 香港の目玉の一つは、会員制の香港中國會(China Club)のディナー(MENU)であっただろうか。
セミナー自体の参加費は1人当たり1,500香港ドル(昼食・夕食込:約22,000円)だったのだが、中國會(China Club)のディナーが8年前の価格で800香港ドル程度かかったらしいので(2009年4月28日 香港マイタン日記-香港 中華料理 チャイナクラブ(中国会)中環)、カオルーンホテル(The Kowloon Hotel)の中にある飲茶レストランの龍逸軒(Loong Yat Heen)のランチと合わせれば、十分に元が取れそうな感じだ。
従って、海外投資に興味のある方は元より、香港の高級グルメを楽しむついでに投資セミナーを聞くというスタイルでセミナーに参加するといいのではなかろうか。
私も最初は銀行主催のセミナー代としてはチト高いかなという感じを持ったのだが、グルメを楽しむというスタンスであれば、それ相応の価格だっただろうと思う。

中國會(China Club)の中はレトロな雰囲気が漂い、外の喧騒とは無縁の静かな環境で食事ができるのがいい。
ベランダに出ると、綺麗な夜景が眺められ、香港の100万ドルの夜景の一端を垣間見ることができる。
このときは私たちの貸し切りだったので、なおさら良い雰囲気のディナーが味わえたのも良かったことの一つだ。
香港セミナーの度に、ここでディナーが食べられるかどうかの保証はないが、日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank)(フェイスブックページ)に問い合わせすればセミナー情報を教えてもらえるので、興味があれば参加してみたらいかがだろうか。
ちなみに、ここで食事をするだけなら、高級ホテルのコンシェルジェか、クレジットカードのゴールド会員であれば、予約ができるか聞いてみるといいだろう。
インターネット情報によれば、それで予約できた人がいるので、トライしてみる価値はあると思う。
もっとも、ここは会員制のレストランなので、なかなか予約できないかもしれないが、香港旅行のついでに行けるのであれば、いい思い出になるに違いない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.07.26

日本ウェルス銀行(NWB)初夏の集中講座 IN 香港

Nwb01

2017年5月の香港家族旅行における目的の一つは、香港で開催された日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank)のセミナー参加だった。
私自身は、2016年7月30日のコラム「日本語で口座開設可能な香港の日本ウェルス銀行(NWB)」、そして、2017年1月28日のコラム「日本ウェルス銀行(NWB)主催の経済勉強会&『春の集中講座 IN 香港』のご案内」で書いたように、度々参加させていただいているのだが、今回は弟夫妻が興味を持ったこともあり、家族旅行を兼ねて香港へ出かけることにした。
この銀行は過去のコラムでも触れたように、香港において日本語完全対応の金融機関でありながら、国内においては金融庁が定める「外国金融サービス業者が我が国市場に参入するにあたって適用される法規制」によって、彼らの側から日本居住者向けに「勧誘」や「勧誘に類する行為」ができないことになっている。
従って、「香港までお越しいただければ日本ではできなかった具体的な商品の詳細についてご説明できます」とのことで、香港のセミナーでは、どんな金融商品が提案されているのか聞いてみることにした。

そして、当日、日本ウェルス銀行のオフィスのあるペニンシュラタワー(半島辦公大樓/The Peninsula Office Tower)(当時)に行き、1,500香港ドル(昼食・夕食込:約22,000円)を払ってセミナー会場へ入る。
16階にあるオフィスからは、天気が良ければビクトリア・ハーバー(維多利亞港/Victoria Harbour)が一望にできる素晴らしさがあるのだが、この日はあいにくの曇天で景色が今一つだった。
午前中のセミナーは、世界経済の展望や投資の概要といった日本のセミナーでも聞いた感じのものだったが、昼食をはさんだ午後のセミナーは、具体的な投資商品を組み合わせたケーススタディを含めた実践的な内容となった。

ただ、この銀行の投資運用サービスの最低預入額は10万米ドル(約1,120万円)だったので、ある程度の資産を持っている方を対象にしたケーススタディが展開された。
それが下表のファンドというわけだが、セミナーで配布された資料に掲載された5月16日又は17日付の基準価額(Latest NAV Price)と、Morningstar Asiaに掲載された7月25日付の基準価額を比べたとき、お勧め商品とされた9つのファンドの基準価額がすべて上昇していたことには正直驚いた。
ところで、下表を一見すると、一般のサラリーマンが資産形成の過程で、この銀行を使うという感じになっていないのだが、弟夫妻曰く、このあたりも直接担当者と面談をしてみると、違う答えが返ってきたようである。
実際、今月3日付の「新サービス『eNWB』導入のお知らせ」を見ると、「投資信託のお取引につきましては、最低投資金額の制限を受けることなく行うことが可能となります。」とあるので、興味のある方はコンタクトを取ってみたらいかがだろうか。
ちなみに、eNWBというのは、electronics(電子機器)のeでなく(こちらのサービスはまだ導入されていない)、Everyone's NWBのことらしい。
紛らわしい書き方をするなと言いたいところだが、初期預入額に関して敷居が低くなったことは、私たちにとっては朗報と言えるだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.01.28

日本ウェルス銀行(NWB)主催の経済勉強会&「春の集中講座 IN 香港」のご案内

20170115_peninsula_tokyo01

20170115_peninsula_tokyo02

去る1月15日、日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Bank)「参考:2016年7月30日-日本語で口座開設可能な香港の日本ウェルス銀行(NWB)」が主催した経済勉強会「2017年世界経済展望と国際分散投資」がザ・ペニンシュラ東京(The Peninsula Tokyo Hotel)のレストラン「ピーター(Peter)」で開催された。
内容は、11時30分から2時間のセミナーで、前半が長谷川建一COO(Chief Operating Officer/最高(業務)執行責任者)による「2017年の世界経済と市場見通し」について講演、後半は無料のランチ会だった。
ランチ会では参加者から様々な質問が出ていたが、私が思うに、日本ウェルス銀行のウェブサイトが、インターネットバンキングに対応していないことが大きなネックだと思う。
昨年のコラムでも書いたように、香港の銀行に日本語で口座開設できることは大きな魅力だと思うが、通話料無料とはいえ、取引など用事があるたびに電話しなければならないというのは、今の時代に即していないような感じを受けるだろう。
そのあたりは改善の余地があるとのことだったが、できるだけ早急に取り組んで欲しいものである。

ところで、日本ウェルス銀行のウェブサイトは、基本的な部分が英語となっているが、これは、彼らが日本の法令上「外国金融サービス業者」という位置づけ(要はHSBC香港Firstradeと同じ)であり、彼らの側から日本居住者向けに「勧誘」や「勧誘に類する行為」をしてはならないという法令上の規制があるからだ。(金融庁-外国金融サービス業者が我が国市場に参入するにあたって適用される法規制
これは21世紀初頭の海外投資黎明期から言われていたことだが、金融庁の規制とは「日本で認可を受けていない海外の金融機関が、日本語でウェブサイトを作ると、日本居住者に対して勧誘しているとみなされる」の一点にある。
私を含めて、日本人の多くは英語がまともにできない(ように仕向けられている?)から、このような規制が大手を振ってまかり通るのだが、日本ウェルス銀行の担当者曰く、「香港までお越しいただければ日本ではできなかった具体的な商品の詳細についてご説明できます」ということらしい。
いずれにせよ、この銀行の最低預入額は10万米ドル(約1,150万円)とのことだから、この銀行に口座を開こうと思っている人は、経済的には投資の説明を受けるために、香港へ行くぐらいのことはできるのではなかろうか。

20170115_peninsula_tokyo03

20170115_peninsula_tokyo04

そこで、この経済勉強会が終わった後、私宛に香港における有料セミナー「NWB春の集中講座(2017年3月24日の夕方から25日まで)」の招待メールがきていたので、日本ウェルス銀行の許可をもらった上で、この場でも情報提供したいと思う。
「今回のセミナーは、過去の投資フォーラムに比べてより実践的な内容で、主にNWBの経営陣や社員がNWBにおける投資実践について講演をする投資集中講座です。また、当行が香港にて銀行ライセンスを保有しておるため、日本での勉強会では触れられなかったより具体的な商品の詳細についてもお話しさせて頂く予定となっております。日本語で、香港における投資機会や、日本では買えない金融商品のご紹介、実際に口座開設をする方法など、具体的かつ実践的な情報を得られる機会ですので、皆様にとっても、刺激的で、有意義な2日間になることと存じます。この機会を是非積極的にご活用いただけましたら幸いです。」とのことなので、興味がある方はいかがだろうか。
日程などの詳細、また具体的なセミナーの内容は、日本ウェルス銀行(日本語)までメールで問い合わせて欲しいとのことである。
まあ、私も試しに行ってみてもいいとは思うが、3月はすでに別の旅行の予定もあるし、どうしたものかな~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.07.30

日本語で口座開設可能な香港の日本ウェルス銀行(NWB)

20160705_nwb_seminar

去る7月5日に新生銀行本店で行われた「香港の投資環境と国際税務」に出席してみた。
ここでは、新生銀行マネックス証券などが出資して香港で設立された日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Bank)で口座開設することの優位性と、海外で資産運用した場合の税務申告についてセミナーが行われた。
今まで海外の金融機関に口座を開いて資産運用するというのは、金融商品取引法第58条の2(外国証券業者が行うことのできる業務)及び、金融商品取引法施行令第17条の3(国内にある者を相手方として有価証券関連業に係る行為を行うことができる場合)の規定に基づいて、非居住者口座が開設可能な海外の金融機関を各々が探し出して行うというのが一般的な定義付けだったので、海外投資アドバイザーならともかく、日本国内でセミナーをやる金融機関が現れるとは思ってもいなかった。
しかも口座開設資料を請求したら、「グローバル資産防衛のための 『香港銀行口座』活用ガイド」(岩崎博充著)も同封されていた。
内容的には「国際金融都市『香港』で一番使いやすい銀行の見極め方」という連載コラムと同じようなので、わざわざ買うこともないだろうが、興味のある方は一読するといいだろう。

ところで、この日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Bank)の優位性の最たるものは日本語ですべてが完結するということだ。
私の持っているHSBC香港の場合、日本語の口座活用マニュアルお助けサイトはあるものの、基本的に英語で対応しなければならないことから、口座は開設したものの長期間放置して口座が凍結されたり、英文の通知が読めなくて新しいセキュリティデバイスがアクティベートできないといったことが頻繁に起きている。
また、口座開設に必要な書類もパスポートと日本語の住所証明だけで大丈夫なので、HSBC香港のように英文の住所証明が必要だったり、口座開設理由を英語で説明しなければならないといった気苦労とは無縁だ。
しかしながら、日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Bank)は最低預入資産がUSドルで10万ドル(約1040万円)必要なことと、インターネットバンキングに対応していないことがデメリットの一つになるだろう。
私も口座開設書類だけは取り寄せたものの、さらに多額の運用資金を香港の銀行に投入するわけにもいかないので、今のところは何もしていない。

ただ、国の内外を問わず、個人口座の場合はいずれ相続という問題が発生する。
そのために海外口座の場合は、共同名義口座(Joint Account)を作って、リスクヘッジをするのだが、インターネットサイトで「海外口座 相続 弁護士」と検索することとたくさんのウェブサイトがヒットするところを見ると、今や海外口座の相続というのはポピュラーな事例なのだろう。
それに、2016年3月2日付のアメジスト香港のスタッフブログ「香港での遺言書作成のススメ」や、私の友人で国際ビジネスコンサルタントの加藤由美子さん(第二文化國際有限公司/Daini Bunka International Limited/Company No: 1918468)(地址:香港中環皇后大道中99號 中環中心21樓 Address: Level 21, The Centre, 99 Queen's Road Central, Central, Hong Kong 電話:+852-3478-3616 e-mail)が言うように海外口座の所有者には加齢とともに相続という頭の痛い問題が降りかかる。
日本語対応してもらえる日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Bank)の場合、これらの負担がどの程度軽減されるかわからないが、いずれにせよ、中高年世代になってお金を海外に持ち出すときは相続のことまで考えておきたいものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)