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2016.11.13

残り1年4か月余り、廃止目前のJR三江線を楽しむためのアドバイス

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今月の初め、私は「廃止目前の三江線に乗る山陰の旅」と銘打って、広島から芸備線三江線を使って江津(ごうつ)に抜け、島根(出雲市・松江)と鳥取を観光し、最後にワールドインベスターズの関西オフに参加して帰京した。
三江線に乗ろうとした思ったのは、ウェブサイト繋がりのSuzeさんが8月に山陰地方に行った際に、駅から徒歩数分のところに撮影に最適の鉄橋があるとのことで、鉄道マニア(撮り鉄)の間で有名な川戸(かわど)駅のそばにある美川旅館からフェイスブックを使ってレポートしてくれたことがきっかけだった。
そして、彼が「三江線は観光利用もできそうな路線なのに廃止は残念だ」と書いていたので、どんなところなのか見たいと思った。
もっとも、これだけのために中国地方まで行くのはもったいなかったので、何か組み合わせができないかと思っていた矢先に思いついたのが、ワールドインベスターズの関西オフに合わせて行くことだった。
当然ながら、広島から芸備線、三江線、山陰本線を使って出雲市や松江まで行く各駅停車の旅は、典型的な青春18きっぷのルート、この切符を使える時期なら最適なのだが、羽田から広島まではJALの特典航空券、広島から横浜まで一筆書きルートの乗車券を買えば14,110円と、青春18きっぷと大差ない値段で済んだので、山陰地方が厳冬期に入る12月よりは、気候も暖かそうな紅葉の季節に行くことにした。

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三江線は、広島県側にある三次(みよし)から乗った場合、右側の席に陣取れば、江の川(ごうのかわ)の景観を楽しみながら行くことができるのだが、JR西日本が2016年9月30日に、2018年(平成30年)4月1日付の三江線の廃止届を国土交通省に提出したため、それ以降は廃止前フィーバーの観光客がたくさん来て、期せずして乗客が溢れていると、乗り合わせた車掌は言う。
三江線に素敵な女性の車掌が乗っているとは僥倖ではあったが、三江線に乗ってみて思ったのは、沿線の景観は素晴らしく良いのに、これを生かした観光促進ができなかったのかということだ。
昨今では外国人観光客も多く来日しているし、サイクリング車を乗せられるようにすれば、どれほど彼らが喜ぶだろうか。
JR東日本の五能線もこの上ないローカル線で、三江線とどちらが不便かというレベルなのだが、五能線では「リゾートしらかみ号」を走らせ、途中駅で写真撮影のための停車時間を設けたり、景色の良いところではスピードを落としたりして乗客にサービスをしている。(2013年8月-ブルートレイン「あけぼの」で行く東北の旅
三江線でも「三江線 神楽&グルメ 特別貸切イベント列車の運行」といったことをやっているようだが、やはりJR西日本のウェブサイトでもPRを重ねるべきだったであろう。
1日に数本しか走っていないローカル線なのだから、このようなサービスを定期的にすれば観光客も集まってきただろうと思うと残念である。
ちなみに、2012年11月26日付(第53号)の国土交通省の総合交通メールマガジンで「神楽を活かしたJR三江線の活性化について」にもあるように、地元としては、バスの増便による鉄道の利便性の向上にも努めていたようだが、肝心の地元利用者は戻らなかったということなのだろう。
もはや、観光客に使ってもらうしか増収策はないような中で、どれだけPRをしていたのか疑問に思うところ大である。

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ところで、残り1年4か月余りで廃止となる三江線なのだが、列車の本数が少なく、途中下車がなかなか困難な中で、少しでも沿線を楽しむためのアドバイスをしたいと思う。
まず、三江線に乗るには圧倒的に広島県側の三次(みよし)から乗った方がいい。
2016年7月14日~2017年01月31日までの間、広島空港から三次(みよし)駅前まで直行バスが試験的に運行されているので、三次(みよし)で前泊する方は利用するといいかもしれない。
ちなみに、島根県側の江津(ごうつ)から三江線に乗ろうとすると、午前の列車は6時発のものしかなく、残念ながら江津(ごうつ)駅の周辺は寂しい限りで、駅構内にも売店すらないからだ。
山陰地方は車で来る人が圧倒的に多いから駅周辺は寂れているのかもしれないが、早朝発の列車に乗る人にとってはキツイと思う。
私は三次(みよし)で下車する暇がなかったので良くわからないが、インターネットを見る限りでは、江津(ごうつ)より夜間の街中の環境はマシだろうか。

さて、三江線沿線の観光だが、とりあえず、鉄道マニアならずとも、地上約20メートルの高さにあり、高さとしては日本一と言われる高架駅で、116段の階段を擁する宇都井(うづい)駅が見ものだと思うが、車でアクセスすることなしに、これを体験する唯一の方法は、「三次 5:44-7:15 宇都井 8:17-9:21 三次」といった形で折り返すことで、さらに私の乗った「三江線神楽号(三次 9:57-12:09 石見川本)」を使えば沿線の風景も堪能できる。
(来る11月26日、27日に「INAKAイルミ@おおなん2016」というのが宇都井駅周辺で開催される。全部見ようと思ったら、車でしかアクセスできないが、興味があれば是非!)
前述したように、これからの三江線は(座る席がない可能性があるという意味で)混雑が予想されるが、ただ列車を折り返すだけではバカバカしいと思うなら、ぶらり三江線WEBの情報から得たところでは、口羽(くちば)、作木口(さくぎぐち)、香淀(こうよど)あたりで下りてみてはいかがだろうか。
なお、水遊びができる季節なら、香淀(こうよど)から徒歩20分の「江の川カヌー公園さくぎ」、粕淵(かすぶち)から徒歩15分の「カヌーの里おおち」で遊ぶのもいいだろう。
粕淵(かすぶち)で途中下車した場合は、江の川半日ツアーが、三次(みよし)からの上り列車のダイヤの合間を縫って行われるので、ツアー終了後に江津(ごうつ)に向かうことができる。
ちなみに、私の乗った「三江線神楽号(三次 9:57-12:09 石見川本)」は、引き続き、「石見川本 13:43-14:49 江津」となるのだが、乗り継ぎの合間に昼食を取ったり、観光をすることができる。(川本町 街中ぶらり90分案内
青春18きっぷが利用できる桜の季節や、水遊びができる季節なら、三次(みよし)から早朝の三江線に乗れば、いろいろ楽しむことができる。
来年の旅の企画にいかがだろうか。
なお、2016年(平成28年)4月26日から2017年(平成29年)3月21日の間、自家用車を三江線内の指定の駅まで回送するマイカー回送料金半額助成が利用できるので、マイカー利用者はこれを使ってみるといいだろう。

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