« 退職金による春の投資デビューがリスキーな統計的理由 | トップページ | エアーアジアからアセアンパス(Air Asia Asean Pass)発売 »

2015.03.18

タイでの両替術とカシコン銀行デビットカード1%キャッシュバック

Robinson02

私は約2年前に行ったインドネシア・タイ旅行の途上、バンコクにあるカシコン銀行(Kasikorn Bank)のバンカピ(Bang Kapi/Sukhumvit 33)支店で口座を開いた。(2013年7月11日-バンコクのカシコン銀行(Kasikorn Bank)で口座開設
このときに受け取ったATMカードは、K-SME Debit Cardと呼ばれ、年間800バーツ(約3,000円)の維持手数料がかかっている。
また、口座への入金は、旅行の最後で余ったお金(バーツ紙幣)を預けるほか、HSBC香港で投資しているファンドの分配金(豪ドル)をそのままオンライン上でバーツに振り替えて送金している。
円資金の場合は、現金を持ちこんでスーパーリッチ(Super Rich)でバーツに換えた方が賢明なので、これだけ見るとタイで銀行口座を開いても旅行者にとってはメリットがないように思える。

しかしながら、あまり多額の現金を持って旅行すると犯罪に巻き込まれるリスクも高くなる。
そこで日本のATMカードを使ってタイの銀行から現金を引き出すと、1回当たり150バーツ(約550円)の手数料がかかる。(2009年9月29日-150バーツのタイATM引き出し手数料
日本の銀行のATMカードを使って直接海外で引出ができるのは主としてシティバンク新生銀行のカードだと思うが、シティバンクの場合は、1回につき、海外引出手数料が216円(消費税込)かかるほか、提携機関が定めたレートで米ドルに換算された金額に、当日の日本のシティバンク銀行店頭での米ドル電信売レート(TTS)に3%を加算したレート(TTS×1.03)を乗じて円貨換算された金額が口座から引き落とされる。
一方、新生銀行の場合は海外引出手数料は無料で、換算レートはVisaワールドワイドが定めたレートに4%を加算したものとなる。(参考:VISA USA - Exchange Rates Calculator

例えば、3月16日のレートで5,000バーツをカシコン銀行のATMで引き出したと仮定すれば、シティバンクのATMカードを使った場合は

・カシコン銀行の米ドル両替レート(Currency Exchange Rate)は、US$1=32.78バーツ (Telex Transfer) なので、150バーツの引出手数料を加えたレートは、5,150バーツ=US$157となる。
・シティバンクの米ドル電信売レート(TTS)×1.03の計算は、US$1=125.7円(122.05円*1.03)なので US$157=19,734円となる。
・これに216円の引出手数料を加えると、実質的な両替レートはほぼ1バーツ=4円となる。

一方、新生銀行のATMカードを使った場合は、Visaワールドワイドが定めたレートに4%を加算したものが、1バーツ=3.85円になるため、150バーツの引出手数料を加えると、5,150バーツ=19,827円となり、こちらも実質的な両替レートはほぼ1バーツ=4円となる。
私は持っていないが、海外ATMで引出可能なVisaデビットカードは、外貨換算レートや手数料が発行金融機関によって異なるので、それぞれ比較して、使い勝手の良いものを持つといいだろう。
なお、2014年3月15日付の「トラベラーズチェック(TC/Traveler's Cheque)の販売終了とトラベルプリペイドカード」で紹介したトラベルプリペイドカードは、いずれも細かな手数料が嵩むので、あまりお得な両替方法とは言えないと思う。

ここで、円の現金を現地へ持ち込み、スーパーリッチ(Super Rich)で両替すれば、1バーツ=3.69円なので、5,000バーツ=18,450円となり、かなり両替レートが良くなるので、短期旅行者の場合は、この方法が最も良さそうだ。
一般的な旅行者は両替した分を使い切って帰国することになるのだろうが、私のようにタイに頻繁に旅行する人や、ロングステイをしている人は、ここで両替したお金のうち当面使わない分を現地の銀行口座に入れておくのも良い方法だ。
ちなみに、日本からタイの銀行口座へ送金する方法は、「チェンマイ・ロングステイ入門!タイ移住のススメ-お得に日本からタイへ海外送金(日本円からタイバーツに両替)する方法(2013年8月10日)」を、HSBC香港からタイへの送金は、弊サイトの2013年12月8日付の「HSBC香港の新規送金先登録はオンラインで完結」のコラムを参考にして欲しい。
但し、昨今は労働許可証(working permit)のない者に対する銀行口座開設条件が厳しくなってきており、この方法が取りづらくなっているのも事実だ。

ところで、このカシコン銀行のK-SME Debit Cardは買い物した額の1%がキャッシュバックされる特典があるのをご存知だろうか。
私がカシコン銀行の口座を作ったときにあった、バンカピ(Bang Kapi/Sukhumvit 33)支店の日本語サービスカウンター(2014年7月29日をもって一時休止/2014年8月14日-30代後半夫婦のタイ移住ダラダラ日記:カシコン銀行での口座開設をリベンジしてきました。)のスタッフが「貴方のデビットカードは1%キャッシュバックなので、たくさん使えばお得です。どんどん使ってください。」と、たどたどしい日本語で言っていたのを思い出したので、昨年末に行ったタイ旅行の際に使ってみた。

このときの旅行まで普通に使えていた黒のキャスターバッグ(2011年2月の台北で購入)が壊れたので、パタヤからバンコクに戻った12月30日に、ロビンソンデパート(Robinson Department Store)で代替品を買ったのだ。
値段は意外に高く、4割引の価格でも3,570バーツ(13,200円)もかかった。
私は、今やアジアの中で一番物価が安いのは日本だと痛切に感じざるを得なかった。
ちなみに、キャッシュバックは今年の1月29日、買い物をした日からちょうど30日後に35.7バーツ(130円)が入金されていた。
大した金額ではないが、カシコン銀行は、口座を開設した支店(バンコク)の域外のATMで現金を引き出すと、15バーツ(60円)の域外引出手数料を取られるので、例えば、パタヤで買い物をするときに現金の持ち合わせがないという場合などは、デビットカードを使って手数料を節約しながらキャッシュバックの利益を得るというやり方を発見できたのは、このときの旅行の収穫の一つだった。

|

« 退職金による春の投資デビューがリスキーな統計的理由 | トップページ | エアーアジアからアセアンパス(Air Asia Asean Pass)発売 »

コメント

とんびさん、こんばんは

ダイナース復活ですか。
私もシティバンク紐付きのカードはゴールドを持っていて年間30万円の利用で次年度年会費無料です。
シティの公約では、身売りしてもそのあたりの条件は変更しないとのことですが、買った会社がいつまでそのサービスを継続するか不透明ですよね。

投稿: カルロス | 2015.03.24 21:32

細かく計算されていますね。海外でATMで自分の口座から聞き出すことはあまり考えていませんでした。例であげられている両替商が一番有利なようですが、実際には時間をきりつめるため空港で両替することが多く、口座引出しの場合と同じような感じですね。どちらがよいのかもう少し考えてみます。

たまたま新生銀行、シティバンクとも口座をつくったのですが、新生銀行は2週間満期定期預金のため、シティバンクは条件付き会費無料のダイナースカードのためで。海外で自分の口座から引き出すことまでは考えていませんでした。自分の場合はほかに三井住友銀行でも引き落とし可能なので、海外引き落としをするとしたら、どれがよいか検討してみます。

蛇足的なことを付け加えると、タイの銀行で口座を作る人が多いので自分も考えてみましたが、自分程度の渡航ではさほどメリットがないかなって思ってやめました。それから、ダイナースカードのことですが、ダイナースは種類をかえて条件付き会費無料のものに変更してもつことにしました。

投稿: とんび | 2015.03.24 20:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82450/61302833

この記事へのトラックバック一覧です: タイでの両替術とカシコン銀行デビットカード1%キャッシュバック:

« 退職金による春の投資デビューがリスキーな統計的理由 | トップページ | エアーアジアからアセアンパス(Air Asia Asean Pass)発売 »