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2009.04.01

中国なんかに旅行できるか

私の旅サイト仲間のTくんがつい先日中国旅行から帰ってきた。
その彼が私のブログで話をアップしてもいいと言ってくれたので、彼の投稿記事の一部を無修正のまま掲載する。
彼の言う中国○商銀行というのは、中国工商銀行(ICBC= Industrial and Commercial Bank of China)(1398.HK)か、中国招商銀行(China Merchants Bank)(3968.HK)のどちらからしいが、そんなことはどうでもいい。
要するに、杭州(Hongzhou)の空港内にある銀行窓口で両替したら100元札の偽札(counterfeit money)が半分も混じっていたということが論外なのだ。

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偽は他人事に非ず

杭州の空港に到着し、まずは中国元を仕入れなくては・・・
両替カウンターにて一万円を両替。物価の安いこともあるし、前回の残りもあるし、今回はこれだけで十分足りるはず。

バスで蘇州まで2時間ほど。既に夕方ですが、蘇州を少し観光して、宿までのバスがよくわからなかったのでタクシーにて。大きな札を崩したかったので支払で100元札を出すも、受け取ってくれない。おつりがなかったのだろうか。

次の日もあらゆる箇所で、100元札を受け取ってくれないことが。なぜなんだ?

宿で、支払をしようとしたときに、この札を出したら教えてくれた。その答えは、

"faked"

なんと、杭州の両替で受け取った100元札のうち4枚もが偽札だったのだ!
日本円にして6千円くらい。あぁぁうぅぅ~~
ちゃんとした銀行の両替所だったのに・・・恐るべし、中国○商銀行
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私も昨年12月に上海の旅行へ行ったとき、この100元札の偽札の話はネット上で見たような記憶がある。
銀行のATMにすら偽札が混じっていたとか、信じがたい話も目にした。
だから私は両替を浦東空港内の銀行とホテル(Holiday Inn Shanghai Downtown)に限定した。
このホテルは日本人スタッフも勤務しているし、外資系だから信用したのだ。
おかげで噂の偽札とやらを掴むこともなく、無事に帰国したので、そんなことは忘れていて、今度は蘇州(Suzhou)にでも行こうかと呑気なことを考えていたほどだった。

それにしても銀行窓口で両替した金額の半分が偽札とは驚きだ。
私もいろいろな国に行っているが、国際空港にある銀行に勤務する行員がここまで腐っている国も珍しければ、それを抜本的に解決しようともしない政府にも驚きだ。
町の両替屋で為替レートが悪すぎてぼったくられたとか、渡された札を1枚ごまかされたとか、そういう話はどこにでもあるが、それでも渡される金はみんな本物だ。
そうでなければ信用経済が崩壊し、自分自身だって困ることを世界の文明人は承知している。
偽札が出回っているなんてことになれば、国の威信をかけて取り締まり、場合によっては札のデザインを一新する。
それが世界の常識だが、中国にはそんなものは全くないらしい。

かれこれ中国の偽札は5年以上前から国中で蔓延しているらしく、ニュース記事では「2004年1月に北京市内の児童・生徒を対象に開かれた偽札の見分け方教室」などと写真が紹介されている。
信じられない話だ。バカじゃないのか?それともわざとなのか。
なぜ、中国政府はここ数年来の好景気のときに札のデザインを一新するとかしなかったのか。
それをやらないということは、中国政府自身が国民同士による偽札の押し付け合いを黙認しているようなものだ。
Tくんも帰国した後で偽札のことをネットでいろいろ調べたらしいが、どうやら番号がHD90から始まるものが偽の確率が高いらしい。

私はもう一歩踏み込んで、英語サイトでもそういった記事がないか調べてみた。
キーワードは、China counterfeit moneyの3つだ。
驚くことに中国旅行のためのウェブサイトであるChinatravel.comの中に、Ways to differentiate genuine RMB from non-genuine RMB(本物の札と偽りの札の区別の仕方)というのがある。
私は海外旅行の前後にこうした英文サイトもよく見るが、こんなことが書いてある国は中国のほかには記憶にない。
このほかにも中国の英語雑誌Ningbo Guideのウェブには、How to detect counterfeit money(偽札の見破り方)が紹介されている。
もはや呆れるほかはない。

こんなことまでしてこの先中国に旅行するか。
するわけないだろ!
私が中国本土に行った過去4回のうち3回は、添乗員やガイド付き、あるいは友人の案内があった。
おそらく昨年の上海旅行のときは運がよかっただけだ。
ただでさえ、中国は個人旅行するにはしんどい国なのだ。
それで、偽札のことまで気を使って旅行するバカはいない。
少なくとも、英字旅行サイトの一般情報(general information)から偽札のことが消えない限り、旅行などするに値しないのだ。

こうなると中国株投資も懐疑的にならざるを得ない。
銀行員が偽札をばらまき、ATMに忍ばせている国が長期的に発展するわけはないのだ。
2007年に有毒物質入りの食品(歯磨き粉・餃子・咳止めシロップ)問題が日本や米国、パナマで噴出したとき、中国製品が国際ボイコットに遭わなかったのが不思議なくらいだからだ。
それにも増して、自社の従業員に偽札で賃金を払い、それに対して抗議した者を解雇したという記事もあったが、およそまともな神経とは思えない。(2007年5月10日 サーチナ:給料袋の中身は「偽札」、怒る作業員を工場が解雇
もしかして中国企業の利益は嵩上げの統計に加え、偽札をばらまくことで得られたものなのか。
こう考えると、2007年までの中国株の上昇は、実態以上に国際金融マフィアが提灯をつけ、株式ギャンブルにのめり込んだ中国人によってもたらされたものとも考えられる。
そうであれば、2008年の上海総合指数(Shanghai Composite Index)の下落率が世界の中で群を抜いていたのは妙に納得できる。
今後も短期的には上海万博を目指して中国株は反騰していくかもしれないが、そこまでに偽札問題を解決できなければ、今度こそ国際スキャンダルに発展する可能性があるだろう。
あるいは、その前に天安門事件なみの暴動になることもあり得る。
いや、私がTくんの立場だったら今すぐにでも国際スキャンダルになるように英字紙に投稿しまくるだろう。

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